「こんな人たち」の一人

歴史修正主義、差別主義的思想や倫理観の低さ、答弁能力の低さ、低い政治手腕、一部の友人のためでしかない政策などの問題点から、安倍政権には退陣を願う。 様々な法律を通すなど具体的な政策の先には、どんな国にしたいのかビジョン(未来)がある。 森友・加計などの疑獄によって明らかになったのは、安倍政権の政策の先にある日本のビジョンが、 権力者の思い通りに出来る国、環境を作るためだったということではないか。
この疑獄が起こるまで安倍政権の政策や発言から見える思惑には、ぶれがあり、真意が見えずらかった。 例えば、安倍氏は自衛隊に「わが軍」と発言するほど国防に力を入れるが、共謀罪をテロ等準備罪と語る裏で、遠隔操作されたりテロの危険もある原発を推進し、国家戦略特区では外国人登用緩和でテロリスト入国の危険を高める。国防にとって重要な要である食料自給率に関心はなく、持ち主不明の土地は九州より広い。さらに、ミサイルが危険だと言いながら休暇を取り旅行へ行き、ミサイルの注意喚起CMを流し、避難訓練をしながら、問題の多い防衛大臣を罷免しないのだ。 このような矛盾を全て解決するのが、2014年の経団連の政治献金復活に始まり、自民への献金増が続く状況から分かる。つまり、自分と友人ら権力者側に都合のよい政策を優先して進めるから、政策の狙いに矛盾が生じているということだ。
第二次安倍政権以降のデータの推移から、民衆のための政治ではないと分かる。 家計の消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数は安倍政権以降上昇している(2012年から現在まで2.3%増)。個人消費も落ち、実質賃金も16年にかけ下がり、正社員は23万人減、非正規は172万人増えている。安倍政権下で報道の自由度も下がり、女性活躍推進を謳いながら、待機児童は減らず、子供は6人に1人貧困。奨学金の重さ、ブラック企業に代表される労働時間の長さや若者の犠牲は改善されず、税の再分配効果は低い上、今年7年ぶりに所得税、消費税、法人税がいずれもマイナスになった。 思いつく限り書いてこんな状態だ。現在の景気はいざなぎ景気越えというが、トリクルダウンは起こっていない。アベノミクスは株による企業・富裕層の儲けによるトリクルダウン効果が中心だったが、ピケティが言うように、トリクルダウンは幻だ。株ができるほどのお金持ちは儲けた金をパナマ文書でわかるように節税するだけ。
「こんな人たち」の言葉からわかるように、首相は国民を自分の仲間か否か、に二分する。 自分の仲間とは、政治献金や疑獄に関わっていた権力者側、おいしい汁を吸う者たちと、メディアコントロールし、自民党のT2ルーム、ネットサポーターで煽ったネトウヨたちがいる。ネトウヨの多くは男性であるのは、トランプ支持者に白人が多いのと同じだ。「差別できる側」でありながら、低所得など現状に不満があり、男・日本人などの自分の属性でしか自己肯定感を得られない者が扇動されている。新自由主義で犠牲になった人々が、その不満を、原因を作った権力者側にぶつけるのではなく、なぜか権力を批判する側の人々に向けている。 ネトウヨもまた、利用されている者たちだ。賃金の上昇や非正規雇用の改善、残業を減らすなど、国民が日々幸せに暮らせるような政策が重要だと思う。 特定秘密保護法案は政権の情報を民衆が得られないようにした。共謀罪は、権力者側に不都合な団体を取り締まったり、国民を監視できるようにした。こんな法案を強行採決し、カッとなる人が、憲法改正で緊急事態条項をもったらどうなるだろう。 安倍政権のままでは性差別、障害者(老人)差別は激しくなり、報道の自由は下がり、言論の自由度も下がり、賃金は下がり、年金はアメリカに献上され、貧困率が上昇する。頑張っても報われず富む者がより富んでいく。 あるものをないと言い、秘書を恐喝し、権力者の友人なら犯罪をしたって、国民の土地を安く上げたって無罪になる。これから生まれてくる子供たちに、こんな日本を残すのか? 子供たちのいじめ問題、大学生のレイプ事件の多発、企業のセクハラ・パワハラが改善しないのも良くわかる。それは本来国(大人)の代表である政治家もやっていることだから。 数で無理を通し、野次を飛ばすのは、いじめやパワハラに通じるし、強い者(与党)は弱い者を虐げていいというメッセージを与えてしまう。 私は、日本が弱い人、権力を持たない人、差別される人、全ての人にとって幸せに暮らせる国であってほしい。 だから、安倍政権には退陣を要求する。